代官山でのトークショー 2015.03.13
代官山の蔦屋でおこなわれている「ビジネススタイルカレッジ」。
登壇者はニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんと、音楽ジャーナリストの柴 那典さん。
代官山自体、実は初めて。
乗換が面倒だったり、あまり縁が無くて。
クルマで行ってみたら、あらま近いじゃない。
まずは前から買おうと思っていた「InDesign」のマニュアル本を購入。
これでP1時間無料。3月末まで19時以降2時間無料なので、結果この日は0円でした。
ゆっくり行ったけど、一番乗り。
会場は1号館の2階。
開演19:30までしばし待機。
テーマは『私たちの未来の鍵は、やはりインターネットが握っているのだろうか』
と案内されていたのですが…
いよいよスタート!
お題は「デジタル時代のメディア最先端をゆくトップインタビュアー 対談」
よっぴーさんが大上段に構えた方がいいと思い、考えられたとか。
さらに、とあるライブイベントでよっぴーさんが柴さんに声を掛けて、この日の対談が実現。
結構軽いノリだったそうです。
インタビューというのは、実は先輩から指導を受けたりとかされない分野なのだとか。
よっぴーさんの、アナウンサーとして他の方の仕事ぶりをみてきた経験とか、柴さんの編集者としてインタビューに立ち会った経験が役立ったということでした。
写真に例えた話しも面白かったです。
被写体は同じでも、おなじ写真は他人には撮れない。
機材の操作(絞りやシャッタースピード)は学校で教われるけど、たとえばうめかよさんの写真は、うめかよさんにしか撮れない。
著名な編集者のインタビュースタイルのパターンも。
最初から見透かしたように投げかけてみたり、十分事前調査したうえで知らないふりをしてみたり。
状況によって適宜変えてみたり。
紙媒体に起こす柴さんは、聞き手の言葉は誌上でどうにでもなる。
ちょっと順番を変えたり省略することで、話し手が一人称で語っていることにもなる。
現場でのやり取りを原稿にはどう起こすか。それが「編集」なわけですね。
いわゆる「タレント本」でのゴーストライター的なものも。
ナタリーの編集スタイルについての話しも面白かった。
ロッキングオンはインタビュアーが一人語りしている。しかしナタリーはそういうものは省き、聞き手に徹している“ように原稿ではカットする”。
一方、放送にのせるよっぴーさん。時間(尺)はおのずと決まっている。
相手も情報を伝えたいと思って来ているので、多少無茶しても応えてくれるとか。
「相手を好きになるかならないか。」
一般的に“聴き上手になれ”というが、どうしたら聴き上手になれるのか?
たとえば阿川佐和子さんスタイルは他人に真似できにくい。
しかしある程度類型化はできるのではと。
要は「相手がどれだけ気持ちよく話していたか。」
聴き上手=しゃべらせ上手
「タモリさんはリアクションを盛らない」
視聴者の気持ちを上回る反応をしないことで、内容をきちんと伝えている。
放送では編集の際に困るから、相手の話しにかぶせないこととか。
しかし会話に相槌は大切。
無言で聞いていられるのは、結構プレッシャーになるのだそうで、そこをどうするか。
バラエティー番組のスタッフによる大笑いとかも、演者を気持ちよくさせるためのものである。
人は不安になると、自分のことを話しているときにガードが下がることもある。
アイドルさんへのインタビューでは、あえてこのプレッシャーを利用することもあるとか。
彼女たちは、その逆境をどう対処するかが見せどころ。試されるのが仕事。
なるほど!
話しを広げる、話しを深めるためのノウハウや、言い負かせても仕方ないことなど、私のようなサラリーマンの日常にも役立つ内容でした。
この後質問コーナー。
新生活を始める方の、「初対面の方とのコミュニケーションをどうとったらいいか」。
編集の仕事をされてるらしい方から、過去に困った経験についての相談など。
私も質問させていただきました。
アイドルさんへのインタビューのことに触れられていたので、先日の音返しで感じていたこと。
「中川翔子さんは一人語りを始めると止まらなくなるが、よっぴーさんの司会だとさらに倍速になる。
よくしゃべる人の場合は、どんなところに工夫されるのですか?」
と。
気持ちよくしゃべっている人は止める必要もないし、自分は普段の1/10もしゃべらない。
普段から「しょこたんは面白いし、そのままでいいと思っている」ことかな。
と。
先に出ていた話し。
・人に興味を持つ。
・人の興味を持つことに、興味感心を持つ。
に通じていました。
お二人の対談はもちろん、参加者の皆さんも文章(編集とか)に興味をお持ちの方なので、とても中身の濃い、充実した時間を過ごさせていただきました。
そうそう、サインをいただきました。
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