「憎まれ役を買って出る勇気」リーダーとしての覚悟
東京都内のコロナウイルス感染者数が、2日続けて100人超。
8週間後には1,000人を超えるという予測も。
緊急事態宣言を“解除”して、クラスター対策のため段階的に解除していくハズだった商業施設や集会も、アッという間にステージを進めてしまった。
国や自治体の“長”は、再び緊急事態宣言を出すつもりはないと言う。
感染関連の専門家としてテレビに呼ばれる人たちも、“経済”のことを慮って以前より歯切れが悪い。
厳しい事を言う専門家会議は担当大臣が正規の段階を踏まずに解散してしまう。
国の特別定額給付金、まだ届いていない家庭も多いようです。
東京都感染拡大防止協力金や持続化給付金、申請して2ヶ月経ってから「書類に不備がある」「あなたは該当しない」と不支給の人が1割を超えているとか。
飲食店として届け出ていて,実際にランチ営業から深夜まで開いていたお店。
店名に「バー」と入っているから時間短縮では対象外、完全休業じゃないとダメと却下。
法人税を納め続けてきたのに、「法人格がないからダメ」と却下された小さな会社の経営者。
しかも「不服申請は受付けない」という冷淡な扱い。
その前に、揃える書類が多すぎる上に、個人の店では到底用意できなかったりで、申請自体を諦めた人も少なくない。
そのため「今度、営業自粛協力要請があっても、絶対応じない!」という店主も。
そりゃそうでしょう。
自粛を強めれば、苦境に陥る人が多くなる。
文句や反対も多くなる。
一方、ウイルスはそんな人間の事情は構ってくれない。
治療法や予防法が確立していない現状では、制限を弱めれば瞬く間に拡大する。
あちらを立てれば、こちらが立たず。
十分わかります。
しかしこういう時に、リーダーに求められるのはどんな事か?
「高所大所からものを見て、自ら矢面に立ち、信念をもって貫く姿勢」では。
文句を言われようが批判されようが、市民の生命を守るためだと自身の姿勢を曲げない。
お上手を言ったり、言葉を濁して誤魔化さない。
英断、独断も時には必要。
根気よく説明説得を続け、理解を得る努力を続ける。
「手続きを簡素化して、速やかに支給しろ。精査はあとでいい!」という指示を出したり。
『全責任は私が負う』と言う覚悟。
『私についてくれば、絶対後悔させない!』と言う信念。
『私は命懸けであなた方を守る!』時にはハッタリも必要。
それらがあって、人々はついてくる。
あっちの顔色、こっちの顔色をうかがったり。
次の選挙で負けたらイヤだとか。
あわよくば上前を稼ごうという邪心とか。
そういう邪な気持ちがあったら出来ない。
親、先生、先輩、上司 etc.
後になって「あの人のおかげ」と思うのは、
単に優しい言葉を掛けてくれる人でしたか?
もちろん、自己中でケチ付けてくるだけの人とか、無視してくる人ではない。
時に敢えて厳しいことを言い、叱咤激励してくれた人では?
「鬼!悪魔!」と思われながら、決して見放さず、ずっと側にいてくれた。
総理も都知事も、他国のような時に力で押さえ付けたりせず、協力要請だけでこの程度に抑えた。
満点ではなくても、他国のリーダーに比しても、よくやってくれてると思います。
そして、お願いだけで協力をした国民もスゴイ!
第二波は避けられないというのは、私もそう思います。
治療法や予防法が確立して普及するまで、自粛や制限を続けるわけにはいかないし。
繰り返しになりますが、ここのところの総理や閣僚、首長さんたちの言。
ぼやけてませんか?
後退してませんか?
専門家さんたち、経済を慮って歯切れが悪くなってませんか?
最初の頃の勢いを失ってませんか?
リーダーたるもの、ここで怯んではいけない!
人は弱いものです。
周りに流される。
楽な方に流される。
声高に苦情を言う人は、いつでも、何をやっても必ずいる。
でも多くの人は、文句を言いながら、あるいは無言のまま、
「仕方ないよね。あなたが力強く言ってくれるから“渋々従うテイ”で実行できる」と、内心では支持しているものなのです。
だから“協力のお願い”だけで、多くの国民は動いてくれたじゃないですか!
渋谷の駅前に人がいない。
商業施設に人がいない。
店を閉め、興業は延期や中止、リモートワークやステイホーム。
明日は都知事選。
果たして誰をリーダーに選ぶべきか。
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