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お神楽

ふと思い出した、昭和40年代の光景。

当時住んでいたのは、「マッチボックス」と呼ばれたような、小さな戸建がコピペの様にずらりと並んだ開発団地。
1軒あたり20坪にも満たない小さな木造平屋が、せまい路地でつながっていました。
一面の茶畑だった場所を、昭和30年代に開発し始めたのだそうです。

住み始めて10年目ぐらい。
若夫婦の子供たちも小学生。
2部屋しかない狭小住宅を、2階建に改造することが流行りました。

いわゆる「お神楽」

平屋建ての四隅に柱を建て、屋根の上に2階を乗っけるので「お神楽」と呼ばれました。
まだ改築の許可だの、耐震性がどうのなんて意識のない時代。
細い柱と貧弱な梁の、掘立小屋に毛の生えたような家に、2階を乗せちゃうんだから乱暴な話しです。

でも、ほとんどの家がこの方法で増築。
外壁は薄っぺらいベニヤ板で覆ってモルタル吹いたり、木目を印刷したトタン板で覆っちゃうから分からない。

さらに10年ぐらい経って、住み続けるのが不安な状態に。
昭和50年代、建て替えが流行りました。
その頃は、役所も目を光らせるようになり、許可が必要だったり、無許可で始めて工事停止をくらう人もいたり。

なにしろ、路地が狭くて、奥側の家は「道路に2m以上接地」してないところがほとんど。
道路側の家だって、その道路がまた狭い。
「道路中心から2m離す」なんてしてたら、家を建てるスペースが半減!

そこで隣近所で融通のし合いっこ。
路地との境の塀を壊し、他人の土地も含めて「私道です」と言い張る。
隣家も「その通り」と言い張る。(;´▽`A``

無事許可をいただき、建て替えが終わったら、その人負担で元に戻す。
まぁ、役所だって他にしようがないから、こんな方法で“お互いに”逃がし合ってたのでしょうね。

今では「建替え不可」なので、劇的リフォームの手法で建替えるか、古屋で住み続けるか、物置にするか。
売るにも売れないので、引っ越そうと思ったらまず隣家に声を掛けて買ってもらう。
2軒分つながれば、そこそこ何とかなる。

今ではそんな家もまた古くなり、年寄り世帯が現状維持で住んでる人がほとんど。
中には四軒分まとめてる人もいて、そういう人が売った土地には、業者さんが新築建てたり、ワンルームの賃貸建てたり。

いずれ高齢者がいなくなり、空き家が増えたら大手デベロッパーが地上げして、マンションでも建つのかな?

近所にあった公団団地は、すでに再開発してきれいな高層住宅と、広々とした公園が広がります。
家賃も立派になったそうですが。(^_^;)
一部の土地は民間に払い下げられ、空き地だったところと合わせて、50~70坪のゆったりした瀟洒な戸建てが並んでいます。

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